体と嘴が同じくらいに大きく、目が大きくてひょうきんな感じに擬人化された顏の感じなど、戦後のカラスのイメージは、もしかしたらアメリカンコミックの影響を受けているのかも。私の家に初めてテレビがやってきた頃の話ではっきりとした記憶はないが、昭和30年代にテレビ放映されていた、「ウッドペッカー」「ポパイ」「突貫カメ」などと同時に、カラスも見ていたような気がしてきた。たしか『ヘッケルとジャッケル』とかいうタイトルだったような。


フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』によると、「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)は1957年に放映されたアメリカ合衆国のアニメである。1940年代にポール・テリーによって生み出された典型的なカートゥーンであり、主人公は2羽の鳥のキャラクターである。日本ではカラスとして通ったが、実際はカササギ(magpie)である。一時は東芝のCMのキャラクターにも使われていた。」とある。



これは「ヘッケルとジャッケル(Heckel and Jeckel)」ビデオのパッケージだ。まだ調べてはいないが、果たして戦前の日本の漫画で、このような擬人化されたカラスが描かれていただろうか。