【市内をあちこち、ホトトギスの花を探しまわりました!】…市内の植物探索(9)

【市内をあちこち、ホトトギスの花を探しまわりました!】…市内の植物探索(9)
 かつてホトトギスが群生していた田無町2丁目や泉町1丁目には、全く無くなってしまったので、市内のあちこちを探し回りました。すると、住吉町のふた暗渠沿いや北原町の公園の脇などに群生しているのを見つけました。なぜか茎の上部が枝分かれして、花だけを複数つけ絶滅危惧1類Aに指定されているタイワンホトトギスが多いようです。
 ホトトギスは、秋晴の空が爽やかに澄み渡る頃、杯状の白い花弁に紫の斑点が入る花をしっとりと咲かせる植物。ホトトギスの植物名は、広義にはユリ科ホトトギス属の総称として用いられます。この属の分布はヒマラヤから東南アジア、東アジアにわたって20種ほどが知られており、なかでも日本は、その半数が野生しているホトトギス王国ともいえます。その風情ある草姿が古くから親しまれ、改良種も生まれ、庭園用や切り花、秋の茶花としても使われています。
 山野の崖や傾斜地などの半日陰で適度に湿り、かつ水はけが良い場所を好んで生育しています。葉のわきに直径2~3cmの花を1~3輪上向きに咲かせます。めしべが長く伸び、花柱が三裂しヘリコプターのプロペラのように広がった形状をしています。
  ホトトギスの大きな特徴は、花弁に浮かぶ紫色のまだら模様。花の斑点が鳥のホトトギスの胸に浮かぶ斑点になぞらえて、優雅な名前がついたそうですが、種類によっては模様のないものもあります。漢名では一般的に、時鳥草や鶏脚草(葉のわきに花が咲く姿から)、花油点草(若葉の頃葉に油をこぼしたような大小の斑点がでるため)、郭公草などがよく用いられます。
 花言葉「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」は、晩夏から晩秋までの長い期間ひたむきに咲き続けることに由来すると言われています。
 
 
西東京市住吉町町1丁目で2023.10.31に撮影したホトトギスの花(タイワンホトトギスと日本固有のホトトギスの両方の特徴を持っている交配による品種改良の園芸品種

 
 
西東京市谷戸町1丁目で2023.10.30に撮影(台湾ホトトギス

 
西東京市北原町1丁目で2023.10.31に撮影(台湾ホトトギス

 
西東京市緑町3丁目で2023.10.31に撮影(台湾ホトトギス