【珍しいツバキ三昧!】…市内の植物探索(37)
私が子供の頃は、椿といえば花びらが1つに繋がって赤い薮つばきが殆どでしたが、最近は近所の住宅街を歩いてみると、みる椿みる椿みんな種類が違うのいではないかと思ってしまうほど、色や形が違っています。
花期は冬から春(2月 - 4月)で、早咲きのものは冬さなかに咲きます。花は紅色あるいは紅紫色の5弁花で、枝の先の葉腋から1個ずつ下向きに咲かせます。花弁は長さ3 - 5 cmで半開きに筒状に咲き、平らには開きません。1枚ごとに独立した離弁花ですが、5枚の花弁と多くの花糸のつけ根が合着した筒形になっていて、散るときは花弁と雄しべが一緒に落花します。
和名ツバキの語源については諸説あり、葉につやがあるので「艶葉木(つやばき)」とする説や、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」、葉が厚いので「厚葉木」と書いて語頭の「ア」の読みが略されたとする説などがあり、いずれも花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多いのがおもしろいですね。
現在はふつう「椿」の字で知られたいますが、この「椿」の字は日本で作られた字(春に花咲く)で、中国では「椿」は、栴檀(せんだん)科の高木である「ちゃんちん」という木のことを指し、漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記します。日本では「山茶花」は”さざんか”で定着しており、昔からの取りちがえて定着してしまったようです。