【蛍を入れて遊ぶと言われても蛍がいない、ホタルブクロ!】…市内の植物探索(55)

【蛍を入れて遊ぶと言われても蛍がいない、ホタルブクロ!】…市内の植物探索(55)
 ホタルブクロ(蛍袋)は、桔梗(ききょう)科。学名Campanula punctata。Campanula はホタルブクロ属、punctata は斑点のある。Campanula(カンパニュラ)は、ラテン語で「小さな鐘」の意味。
 和名「蛍袋」「ホタルブクロ」は、子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来するようです。また、「火垂る袋」の表記で、提灯は火垂袋と呼ばれたので、チョウチンバナ(提灯花)の別名もあります。その他にも、ツリガネソウ(釣鐘草)、アメフリバナ(雨降花)などがあります。どれも風情があって素敵な名前で、昔から日本人に親しまれてきたことの証のようですね。
 初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。花茎を延ばして、上部に数個の釣り鐘型の花を下向きにつけます。釣鐘形の花は、直径2 - 2.5 cm、長さは5  cmほどで、淡紫色から濃赤紫色、花冠に粗い長毛があります。花には柄があって、花冠が浅く5裂し、内側に濃紫色の斑点があります。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多いようです。
 ちなみにホタルブクロに似ている花としてよくカンパニュラ(つりがねそう)が挙げられますが、実はホタルブクロもカンパニュラの1種・同属植物なんです。ホタルブクロは下向きに花を咲かせるのに対して、カンパニュラは上向きに花を咲かせることが特徴です。
 花言葉は『忠実』。意味としては真心を持ってその通りに動くこと。この花言葉の由来として、ホタルブクロの花が教会のベルのような見た目をしていることからきているそうです。他に『正義』。こちらもホタルブクロの花が教会のベルを連想することからきているそうです。
 
西東京市保谷町6丁目で2024.5.27に撮影したホタルブクロ

 
・写真下左=西東京市住吉町1丁目で2024.5.30に撮影

 
・=西東京市谷戸町1丁目で2024.6.10に撮影

 
西東京市向台町3丁目で2023.6.18に撮影

 

 

西東京市泉町2丁目で2023.6.13に撮影