【幼い頃へタイムスリップさせてくれるタチアオイの花!】…市内の植物探索(52)

【幼い頃へタイムスリップさせてくれるタチアオイの花!】…市内の植物探索(52)
 タチアオイ立葵)は和名、ホリホック(hollyhock)は英名で、その名前の通り、立ち上がって成長した茎に、花を咲かせることが特徴的な植物です。一般的には、高さは1〜2メートルにもなり、比較的背丈が高いのが特徴で、立ち上がって伸びた茎の根元から順に花を咲かせ初夏の訪れを告げてくれます。一番上の花が咲くころに梅雨が明けるといわれることから、別名「梅雨葵(ツユアオイ)」とも呼ばれます。
 原産は地中海や中央アジアとされ、5万年前のイラクの遺跡から花粉が発見されています。中国では「蜀葵(しょくき・しょっき)」と呼んで、葉や花などを薬用にしました。日本では万葉集枕草子にも登場し、かつては「唐葵(からあおい)」などと呼ばれ観賞用に栽培されましたが、江戸時代に今の「立葵」になりました。
  「葵」とはふつう、この「立葵」のことを指すらしく、「あおい」は、葉がどんどん太陽の方に向かうところから、「あうひ」(仰日)が名前の由来のようです。京都で毎年5月中旬に行われる「葵祭り(あおいまつり)」の「葵」は、この「立葵」ではなく、江戸徳川家の紋所として知られる、「双葉葵(ふたばあおい)」のことです。
 
 
西東京市保谷町5丁目で2024.5.31に撮影したタチアオイの花

 
西東京市泉町2丁目で2024.5.24に撮影

 
西東京市保谷町5丁目で2024.5.31に撮影

 
西東京市中町5丁目で2023.6.3に撮影

 
西東京市泉町15丁目で2024.5.30に撮影