『 さしゑ』には、中村不折・小川芋銭・石井柏亭・斎藤與里・前川千帆・橋口五葉・平福百穂・渡邊與平・津田青楓・小川千甕・下村為山・岡本月村など34名によるこま絵205点が掲載されています。
これらのこま絵を40点程ずつ5回に分け紹介しようと思っています。
◇挿絵……挿絵(さしえ、挿し絵とも表記する)とは、イラストレーションの一種で、雑誌や新聞あるいは書籍など文字主体の媒体において、読者の理解を助けるため等の目的で入れられる絵のこと。挿画(そうが)ともいう。雑誌や書籍の見開きにわたる大きなものから、雑誌の片隅に使われる小さなものまである。正確に説明すれば、挿絵は、本、雑誌、新聞の間にさまざまな大きさで挿入された主に白黒の版画をさして言う。特に小さなものはカットとも呼ばれる。文章の傍らにあるものだけだとする考え方と、それに口絵を含むとする考え方がある。
画家、イラストレーター、漫画家などが担当するが、 専門の挿絵画家も存在する。
◇こま絵……こま絵とは、書籍や雑誌、新聞などに本文とは直接関係しない絵柄を描いた小さな絵のこと。一般的には挿絵の一種として扱われる。
誌面の雰囲気作りや、空いたスペース調整用に挿入される。例えば「見開き1頁」と定められたエッセイ欄などで、文章の長短により空白が出た場合になどに用いる。挿絵と異なるところは、近接する「文章」とは直接関係がないところで、文章の説明などの意味はない。従って、このようなこま絵の挿入は、事前に画家が「静物」「花」「風景」などの無難な絵柄を描いておき、編集者が適宜使用するものであり、文章を書いた執筆者の側でもどのようなものになるかは関与しない程度のものということになる。「コマ絵」、「齣絵」、「小間絵」と表記されることもある。漫画等の画面中に罫線で「コマ」を区切って絵を描く形式の作品において、一つのコマを指して言う「コマ絵」とは異なる。 (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)