編者の親切か?

好意的に考えれば、この本の編者は、やり甲斐のある仕事を残しておいてくれたのかもしれないな。装丁には、図案化されたおしゃれな飾りを使ってはいるが、今一つ、前衛美術を取り入れられないでいた時期の装丁で、震災後の恩地の創作の系譜を辿るには、貴重な面白い作品でもある。それにしても2年半程で20版とは、結構売れた本のようだ。これだけ売れた本なら、函、カバーツキもそのうちに見つかるだろう。