背と表紙は、青の布地に赤、黄、白の三色色箔押しで、かなり豪華な作りになっている。箔押しは面積が大きいと版が大きくなるので、版代が高くなる。この本のようにほぼ全面箔押しで、おまけに3色使っているのは今ではなかなかやらせてもらえない、「豪華」な…
を確認してみたら、やはりこの時期の中央公論社の新書の表紙は全て統一デザインで、恩地孝四郎がデザインを担当していた。
古書市で手に取ったときに、北垣恭次郎『大国史美談』巻七(実業之日本社、昭和18年11月初版5000部)は、恩地の装丁であって欲しい、と念じながら恩地の名前を探した。函もジャケット(カバー)もない裸本だが、確かなデザイン力を感じたからだ。
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