2006-03-17から1日間の記事一覧

色箔押しの3色刷りは贅沢な本だ 

背と表紙は、青の布地に赤、黄、白の三色色箔押しで、かなり豪華な作りになっている。箔押しは面積が大きいと版が大きくなるので、版代が高くなる。この本のようにほぼ全面箔押しで、おまけに3色使っているのは今ではなかなかやらせてもらえない、「豪華」な…

花森安治・ジャケットデザイン、伊藤整『十二章女性に関する』(中央公論社、昭和29年3月再版)

を確認してみたら、やはりこの時期の中央公論社の新書の表紙は全て統一デザインで、恩地孝四郎がデザインを担当していた。

恩地の装丁であって欲しい……

古書市で手に取ったときに、北垣恭次郎『大国史美談』巻七(実業之日本社、昭和18年11月初版5000部)は、恩地の装丁であって欲しい、と念じながら恩地の名前を探した。函もジャケット(カバー)もない裸本だが、確かなデザイン力を感じたからだ。