恩地孝四郎装丁『二つの太陽』(新生堂、昭和6年)

shinju-oonuki2006-01-27

 
恩地孝四郎の装本を集めるのに、恩地孝四郎編『恩地孝四郎装本の業』(三省堂、昭和57年)年を参考にしている。いずれ、恩地孝四郎装本年譜を作るのに、この本に記載されていない本を補充して、もっと完成度の高い年譜を作りたいと思っている。
 
さしあたって、今日は、恩地の装丁本を3冊購入してきた。徳永直『新日本名作叢書 他人の中』(新興出版社、昭和21年)、『二つの太陽 高瀬無絃童話集』(新生堂、昭和6年)、加藤三郎訳補『マーシャル・フィールドと世界一の大商店』(改造社昭和4年)の3冊だが、『他人の中』は掲載されていた。
 
後者の2点は、初めてみた。昭和初期の恩地がもっとも華々しく装丁をやっていた時期のもので、図案文字も見事であるが、全体にモダンで斬新な感じが溢れている。