2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「さしゑ」からの記事を何本か転載してきたが、一貫した主張が感じられたものとおもいます。今回も「さしゑ」3号から水沢澄夫「さしゑ時評・前置き・」を転載させてもらおう。

五六年前のことですが「みずゑ」誌上に"杉本健吉君への手紙"というのを書き、さしゑなんかばっかり描かないでタブローをこころがけてほしい。という意味のことを述べたことがあります。杉本君はとてもすなおにそれをうけとってくれ、自分もそうしたいと思っ…

こんなことでもうれしい(闘病記2011.4.10)

ベット脇に据え付けられたテレビを見るには、1000分間1000円のテレカを購入する。テレカを差し込むと残り時間が表示される。 夜9時になると消灯になりテレビもその時に消す。写真は、朝起きた時に確認したテレカの残り時間なのだが、ここのところなぜか、数…

●コマーシャルデザインと挿絵 宮永岳彦

画家の間でよくこんな会話をする。 「展覧会の方は如何です」 「やあ、今制作で大変ですよ。だがね君、金がなくて困っているよ。制作が終ったらアルバイトをしようと思っている。」 「たいへんですね」 「本の表紙か挿絵を仕様がないから描くだけのことさ」 …

二科会、二紀会会員という展覧会で活躍する画家でありながら、印刷美術でも幅広く作品を制作し続け印刷美術の芸術性を提唱する。そのことで本絵の画家たちからは非難を浴びていたという宮永岳彦の文章を「さしえ」第4号(挿美会、昭和31年)に見つけたので、転載させてもらおう。

スキャナはないが(闘病記2011.4.8)

ノート・パソコンは病院に持ち込んだが、スキャナーまでは、と思って、ブログへの画像掲載を諦めていましたが、ふと、写メで出来ないのかな? と思いつき、写メなどやったことがなかったが、なんとか撮影してみた。 はて、これをどうやってノート・パソコン…

デッサンに使用する材料、スケッチブック(各自の好みにより自由、鉛筆は3Bか4Bこれも経験によって決る。)

デッサンが取れたら、さしえにかかります。用紙はケント紙を使っていますが、ケント紙もいろいろの性質がありますから、画風によって選ぶことです。デッサンは骨格ですから、そのマゝさしえにはなりません。(そのまゝさしえになる場合もあります。例えば風…

私の挿絵の出来る迄

まず小説を読みます。その内容、登場人物、場所小道具などを具体的に決めてゆきます。そして幾つかの場面を選ぶわけです。かりに原稿用紙五十枚の小説にカット一枚。挿絵三枚を入れることにします。この四枚の絵をどう扱うかが最初の問題です。カットは一番…

ルーターが立ち上がらない (闘病記2011.4.8)

病院がある地域は、Wi-MAXの電波が弱く、いつもルーターを立ち上げ、パソコンとつなげるのに苦労している。きょうもなぜか繋がらず、原因追求に時間がかかった。結果は、ベッド脇にあるテレビのコンセントを抜かなかったことの様だが、携帯の受信状態でいう…

黒酢で血圧が(闘病記2011.4.6)

ここ1週間、血圧が130-70から153-78へじわりじわりと高血圧の領域まであがってきた。黒酢が高血圧にいいと聞いたので、さっそく売店でヤクルトの黒酢を購入、夜と朝に1本づつ呑むと、さっそくその効果があらわれ122-59になった。計測の間違いではないかと思…

都知事選、不在者投票(闘病記2011.4.6)

朝食を済ませると突然師長さんが来て、「今日は不在者投票の日です」いって、不在者投票所まで案内してくれた。広い部屋に3人の選挙管理員の方がいて、二重封筒を渡され、それに投票用紙を入れ、封筒に署名をして投票箱に入れる。初めての経験だ。

新人看護師(闘病記2011.4.6)

師長と一緒に、新人看護師さんが二人挨拶に来た。本当に新卒らしく初々しく、二人とも女優さんのように美人だ。梶川さん、中村さん、よろしく! たまにはこんあ良いこともないとね。

入手したばかりの「さしゑ」第4号(挿美会、昭和31年6月)に、田代光が「挿絵の技法」という文章を書いているので、転載させてもらおう。いずれ田代光については「粋美挿画」で特集を組んで紹介したいと思っている。

序論に代えて 挿絵が新しい意識のもとで考えるようになったのは最近のことです。それまでは、小説の絵解ぐらいに思われていたようです。小説を面白く読ませる為に読者に解りやすく親しみやすく手引きする役目が「さしえ」の全部だったことは事実です。挿絵と…

病院にコンビニ開店(闘病記2011.4.4)

今日から病院内に新しく売店「Yショップ」がオープンした。毎日病院食を食べている私には、目の毒としかいいようのない美味しそうな食べ物がたくさん並んでいる。シュークリーム、エクレア特別販売コーナなどあって、午前中で完売するほどのにぎわいだった。…

病院でも被爆(闘病記2011.4.4)

今日は朝から、レントゲン撮影、CTSスキャン、それに最新型CTSのテストスキャンに協力して欲しいと言われ、つごう3回被爆した。 ここ1ヶ月では、CTS4回、レントゲン7回、テストCTS1回と、12回も被爆したことになる。医療被爆はレベルが低いから、とはいうも…

もう一つのお宝発見は、かつて弊ブログでも紹介した私家版の雑誌「さしゑ」(非売品、昭和30年)4冊を見つけて購入。入手は不可能と思っていただけに、購入できた時は、思わず興奮した。

こちらも何れ「粋美挿画」で特集を組んで、紹介したいと思っている。戦後間もない挿絵画家たちの挿絵に寄せる思いがたっぷりと込められた、優れた冊子4冊だ。 挿絵は複製芸術であり、新しい技法の版画芸術でもある。特定の人にだけしか評価されず観てもらえ…

暇にまかせてネットサーフィンをしていたら、新聞小説、渡辺霞亭「渦巻」切り抜き帳4冊を見つけ購入した。小説『渦巻』の初出は、1913年(大正2年)渡辺霞亭の勤務先が発行する『大阪朝日新聞』紙上に掲載され大正2年7月26日~同3年2月15日(1913~1914年)まで続く大長編となった。

連載途中の同年から翌年にかけ、東京の隆文館から単行本『渦巻』上中下続巻全4冊が刊行された。この単行本に鏑木清方の巻頭口絵はついているが挿絵は掲載されていない。 杉浦非水:装丁、渡辺霞亭『渦巻』(隆文館、大正2年) 鏑木清方:画、渡辺霞亭『渦巻き…