【今回は本物の薔薇です、冬薔薇(ふゆそうび)!】…市内の植物探索(20)

【今回は本物の薔薇です、冬薔薇(ふゆそうび)!】…市内の植物探索(20)
薔薇といえば春(5~6月)と秋(10、11月)に咲くものだと思っていましたが、厚着をして散歩していると、この寒い時期に、あちこちで薔薇の花を見かけます。保谷町のローズガーデンにもたくさん咲いていました。
 薔薇に冬薔薇(ふゆそうび。または、ふゆばら)という種類のものがあるのではなく四季咲きの薔薇で冬に咲いたものを冬薔薇といい、俳句の冬の季語にもなっています。冬になると末枯(すが)れた茎に一輪真紅の花をつけている姿は盛りのころの薔薇の華やかさとは一味違った風情があります。霜にも耐えて咲く冬のバラには、他の花たち以上に、頑なな意思のようなものを感じます。
 花言葉は「輝かしく」。この花言葉からも、冷たい北風にも負けず、キラキラとした雪化粧をまといながら、凛と咲く姿が想像できます。ほかが咲いているから一緒に咲いたでもなく、みなが枯れるから枯れるでももない。自らを称えることもしなければ、ほかを見下すことも、比べることもない。という潔癖さこそこの花の意思であり、らしさともいえるのではないでしょうか。
 
西東京市泉町2丁目で2023.12.20に撮影した冬薔薇

 
西東京市保谷町5丁目で2024.1.5に撮影

 
西東京市北原町1丁目で2023.12.16に撮影

 
西東京市保谷町5丁目で2024.1.10に撮影