西武新宿線・西武柳沢駅西側の踏切脇に黄色のカンナの花がたくさん咲いていました。遮断機が上がるまでのわずかな時間に、パシャ、パシャと3枚撮影しました。照りつける夏の日差しをものともせずに、むしろ炎天下で咲くのを楽しんでいるかのように、大きな葉の間から鮮やかな花を元気に咲かせていました。
カンナの学名「Canna(カンナ)」は、葦という意味のラテン語が語源となっており、カンナの茎が葦のように、茎の中が空洞になっていることに由来しています。コロンブスが新大陸を発見したとともに、ヨーロッパにもたされた花としても知られています。
日本には江戸時代前期にカンナ・インディカ(和名:ダンドク)が渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。
花後にできるタネは黒に近い褐色、球形で非常に堅いです。長期の貯蔵に耐え、550年間発芽能力を失わなかった例もあります。しかし極端に堅くしすぎたのか発芽率は低い。タネが散弾銃の弾のようなので、カリブ地域ではインディアン・ショット(Indian-shot)とも呼ばれます。
現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、通称「ハナカンナ」と呼ばれる園芸品種のグループで、1000種以上が知られています。花が大きく、花色も変化に富んでいます。また、葉色が美しい品種も多く、赤や黄色の縞斑、白のはけ込み斑、銅葉など多彩です。球根で殖やしますが、暖かい地方では掘りあげる必要が無く、宿根草として扱うことができます。