春から秋の霜が降りる頃まで長く花壇を彩り、1株でたくさんの花をつけるマリーゴールド。花も小輪で高さが30~50cmになるフレンチマリーゴールド(孔雀草)と、大輪で50~100cmのアフリカンマリーゴールド(万寿菊)と、種類も豊富です。最近では、草丈が低く花も小さめのメキシカン系も見かけます。花の色も黄色だけではなく、オレンジやクリーム色に加え、最近では2色のコンビネーションになっているものや色変わりするものまでさまざまな新品種があり、強い日光や高温にも強く栽培も容易で、花壇の定番品目ともいえるポピュラーな花です。
独特の臭いがしますが、特に根に線虫の防除効果があるので作物の間などに植えるいわゆるコンパニオンプランツとしても知られています。
水の妖精「クリスティ」は太陽神「アポロン」に激しく恋をしていましたが、アポロンは人間の王女「レウトコエ」と恋仲にありました。この関係を妬んだクリスティは、王女の父である国王に対して二人の関係を告げ口します。それを聞いた国王は怒りのあまり、レウトコエを深い穴に生き埋めにしてしまったのです。
クリスティは自分の告げ口によって、人の命を奪ってしまったことを後悔しながら、地面に座って9日間に渡ってアポロンを見つめ続けたと言います。すると、クリスティの体がやがて黄色い花に変わってしまいました。それが、太陽(アポロン)に向かって咲くマリーゴールドと言われているのです。