2011-01-23から1日間の記事一覧

岩田専太郎の妹・とし子

専太郎が大正9年に「講談雑誌」に挿絵を描くようになり、3〜4ヶ月もすると、「文芸倶楽部」など同じ版元の博文館から刊行されている10誌を数える雑誌からも注文が来るようになり、当時は大学出の月給が40円位だったが、下谷上野町に住む編集長の生田蝶介宅を…

久しぶりに高円寺の古書市に出かけてきた。戦時中にはうとまれた岩田専太郎の美人画だが、敗戦後は逆に髷物(まげもの)と呼ばれる時代劇が進駐軍によって禁止されるようになり、美人画に追い風が吹いてきた。ちょうどその頃、まだ焼け跡が残っていたのではないかと思われる昭和24年に刊行された「にっぽん」第12巻5号(「日本社」昭和24年)を見つけた。戦時中には表現の場を奪われてしまった専太郎だが、ここにフェニックスのように敢然とよみがえって来ていた。この艶っぽさはどうよ!!!いいですよね、専太郎は。

岩田専太郎:画、「にっぽん」第12巻5号(日本社、昭和24年) 岩田専太郎:画、「小説と読物」(桜菊書院、昭和22年9月) 岩田専太郎:画、「サンデー毎日」(毎日新聞社、昭和25年) 岩田専太郎:画、「サンデー毎日」(毎日新聞社、昭和27年)まだ、他誌の…