昨日で実践学園生涯学習センターでの「美しい本の話」講座3回が終わった。



毎回、まるで移動図書館であるかのように、30冊ほどの書物を旅行用のキャリーバッグに詰め込みリュックを背負って、バス、電車を乗り継いで、JR日野まで通った。
昨日は、挿絵の話だったので、比較的軽かったが、それでも、乗り継ぎ等は結構大変。



昨日の最大の問題は、せっかくプリントアウトした講演用の原稿を事務所に忘れてきてしまったことだ。取りに戻るのも大変なので、スクリーン用に作った画像データに、文字も入れてしまうことを思いつき、当日、朝6時に起きて、出かけるまでの6時間でデータの作り直しをした。


データは何とか間に合ったのだが、今度はこのデータを忘れたら困る、という不安にとりつかれ、事務局宛てにメールで「データが重くMacで作成したので、Windowsでも開けるかどうか確認してください」といって、先に送っておいた。


下記のような画面を40点ほど作った。2分に1回の割で画面を変えれば、80分。全体の流れはだいたいできていても、完成したと思った途端に、「あれも入れておこうかな」などと気がつき、そのつど資料を探し出してきては、撮影し説明文を作った。そんなことをやっていたので、90分の講演内容が完成するまで約1ヶ月もかかってしまった。


アニメの製作ほどに大変とは言わないが、わずか90分の講座で放映するスクリーンのために、1ヶ月ほどの時間を費やしているなんて、誰も想像だにしていないだろうな。


でき上がった画像は下記のようなもの。文章もしっかり入れた。



最近特に、固有名詞や年代など思い出せないことが多いので、原稿は必需品なのだが、これで、不安はなくなった。
しかし、これだけ文章をいじっていると、画面に書き込んだ内容は殆ど頭に入っており、読み上げる必要は全くなかった。


最終日に、受講者の山田實さんが、篆刻した印を贈ってくれた。私も篆刻は多少の経験があるが、これほど小さなものは作れない。見事な印をありがとうございます。


千葉県・佐倉から受講しに来てくれた林さん、30〜40年前の雑誌「an・an」や「non-no」など30〜40冊位ですが捨てようと思っているので、要りようなら差し上げます。


実践学園生涯学習センター長からメールが入っていた。
「今朝、アンケート結果を読みました。 前回に変わらず大変好評です。講師のお手間のかかる講座であり、先生の熱意がしっかりと受講者に伝わっていて、すごいと思います。大学生相手の講義では、残念ながら最近は少なくなりました。
来期も、お忙しい中大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。」
なんと、好評!ですって。受講生の皆さ〜ん、星3つありがと〜う!