ネットで注文した笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)が届いた。昭和47年「週刊小説」に連載されたものをまとめて単行本にしたもので、巻頭口絵8頁に岩田専太郎が描いたさし絵がついている。表紙には「付」として「岩田専太郎傑作さし絵集」とあるが、わずか7点ほどの掲載でちょっと大げさすぎないか。「週刊小説」は昭和47(1972)年2月11日に創刊されたから、創刊号から連載されていたのだろうか。帯には「紋次郎か妖之介か! 作者会心の仇討ち推理 ニヒルな浪人妖之介の孤独な秘剣」とある。


岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)



岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)



岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)



岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)



岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)



岩田専太郎:画、笹沢佐保「日暮妖之介・暁に去る」(実業之日本社、昭和47年)
この絵のコラージュ風の手法を使ったさし絵には、専太郎の真骨頂を見る思いがする。時代小説や股旅物に、大胆なデフォルメやコラージュなどの手法を採り入れることが出来るのは専太郎をおいてはいないだろう。