「イラストレーテッド・ロンドン・ニューズ」の画報記者ワーグマンは長崎からの長旅を終えて、7月4日、当時イギリス仮公使館となっていた品川の東禅寺到着。翌5日夜半、水戸浪士による東禅寺襲撃事件を床下に避難し腹ばいになって隠れて目の当たりに目撃し、動乱期の日本の状況を本国に描き送った。


どちらもワーグマンによる「東禅寺浪士乱入の図」だが、何点か「東禅寺浪士乱入の図」を描いたのだろう。よく似た絵だが、よく見ると全く別の絵である。



ワーグマン画「東禅寺浪士乱入の図」1961〈文久1〉年)



ワーグマン画「東禅寺浪士乱入の図」(1961〈文久1〉年)