『くだもののはな』を購入した

斉藤雅緒:絵『くだもののはな』(柳宗民指導『だいすき自然』フレーベル館、2008年)を購入した。子供向けの絵本だろうが、斉藤雅緒が描くイラストレーションがすごい。厳密にはボタニカルアートとは言わないのだろうが、こんな植物画を描いてみたい。というか、こんなスーパーリアルイラストレーションの技法を植物画に取り入れることができたらいいのにな、と憧れている。


 斉藤はほかにも斉藤雅緒:イラストレーション『JoulisFruits』(川津祐介:エッセイ『フルーツの本』いずみ出版、1984年)などでも見事なくだもののイラストを描いている。



 『果物・野菜のイラストレーション』(グラフィック社、1986年)では25名のイラストレーターが果物や野菜を描いて競っているが、中でも斉藤は一番たくさん18点の作品が掲載されている。内藤貞夫の表紙絵は、私がイメージしている描いてみたいと思っている「ボタニカルアート」にちかい。図鑑の説明図よりは植物をモチーフにしたよりアートに近い絵と言える。巻末に瀬戸照「芽キャベツを描く」が掲載されているが、大いに参考になった。
 ボタニカルアートという言葉の響きと、ボタニカルアートを提唱している絵には、アートという言葉がどこか馴染まないようの思える。