普段着のままでの鬼退治は珍しい?

山奥で生活する、貧しい老夫婦が、一体どうやって、鎧刀や上下を用意したのだろうか、と幼い頃からの疑問だった。が、やっぱり、そんな疑問を持っていた画家がいたんだ、と、つい嬉しくなってしまった。梶山俊夫・絵、松谷みよ子・文「ももたろう」(『ももたろう・こぶとり』講談社、1988年)が、その本だ。腰には刀でなく、小枝の木刀だ。


どんな服装をしていたのかについて、詳しく書かれているのを読んだことがないので、どんな服装でも間違いではない。武家の格好をさせるのも、官製(教科書が教えた)桃太郎の影響なのか。



梶山俊夫・絵、松谷みよ子・文「ももたろう」(『ももたろう・こぶとり』講談社、1988年)