「本の手帳』2号とミュシャ展

7月30日発行予定の「本の手帳」2号のデータをを印刷所に渡し、
久しぶりにの〜んびりした休日を過ごした。


日曜日は、ニューハウス出版の奥村さんから頂いた招待券を持って、女房

日本橋高島屋のアルフォンヌ・ミュシャ展を見に行った。高島屋で食事
をして、八重洲地下街をぶらぶら買物をしながら、丸の内OAZOにでき

丸善本店にも足を伸ばした。



昨年暮にも、新宿伊勢丹でのミュシャ展を見たが、今度の展覧会はとにか

く数がたくさん出品されていたので嬉しかった。2メートル以上もあるポ

スターなんて初めて目にしたので、いったいどうやって制作するんだろ

う?なんて鑑賞以前の部分で感心させられてしまった。書籍などでは何度

も目にしているが本物を見るとその精緻さに驚かされる。




微妙な色彩にも感動し、セクシーな女性ばかりが登場し何とも幸せな気分

に満たされました。ミュシャは右肩ぞいに振り向くポーズが好きだったと

見えて、このポーズは何度も描いていたのが印象的だった。




昨年、私のブログ「大貫伸樹の造本探検隊」でもミュシャが日本の挿絵に

与えた影響を書いていたので、今回の企画はこの上なく嬉しい限りだ。そ

んな目で鑑賞するとまた新たなミュシャが見えてきた。欲を言えば「ラ・

プリュム」などの雑誌の表紙ももっとたくさんみせて欲しかった。ロート

レックのポスターなどと並んで複製品を美術品として鑑賞させる最初期

の作品として、充分に楽しませてもらった。



土曜日は、家族がみんな出払っていたので、前日に神保町・書肆アクセスで購入した「近代画説15」(明治美術学会、平成18年)や伊藤俊治「機械美術論 もう一つの20世紀美術史」(岩波書店、1991年)などを読んですごした。「近代画説15」に掲載されていた論文に魅せられて、今日は明治美術学会への入会申込みをしてしまった。ちょっと勇み足だったかな? それより入会できるかどうか「ふあんだ〜!」おいら、学者ではないし。