【化粧している最中? ハンゲショウ!】…市内の植物探索(56)
半夏生は、日本、フィリピン、中国の水辺や湿地に自生するドクダミ科の多年草です。ドクダミと同じく地下茎で増えるので、地植えにするとよく広がります。湿潤で明るい半日陰程度が適しているので、西東京市市内でも、富士町の桜公園の池や北白川沿い、ひばりが丘団地の池(東久留米市)など、水辺に群生しています。
半夏生の名前の由来は諸説あります。夏至から数えて11日目(もしくはその日からの5日間)を「半夏生」と呼び、この頃に花を咲かせるので半夏生と呼ばれるようになったという説と、花に近い葉が半分ほど白くなることから「半化粧」と言われるようになった、という説があります。 花期に葉が白くなるのは、虫媒花なので虫を誘うためと言われています。 なお、七十二候の「半夏生」は、正しくは「半夏(はんげ)が生ずる」という意味で、「半夏」とは烏柄杓(からすびしゃく)という植物のことを指し、烏柄杓が咲く頃を指します。