造本探検隊108(恩地考四郎の装丁『女性ノート』)

shinju-oonuki2006-05-30

●恩地考四郎の装丁本を久しぶりに入手
先日、書肆アクセスに納品に行った後、古書モールに立ち寄った。背の●三つの模様が気になり、さりげなく書棚から取り出して見た。表紙を見ると、これ又どこかで見たようなモチーフであり、ますます気になり出す。ぱらぱらと本文をめくって見ると、やっぱり、恩地考四郎の装丁本だった。式場隆三郎『女性ノート』(昭和書房、昭和16年11月初版)写真左がジャケットで、右の花柄が表紙だ。

●どこかで見たような。
そんな気がして、帰宅してから、恩地の装丁本から、よく似たモチーフを探して見た。あった、あった。「朝はどこから」(日本放送出版協会、昭和21年)という楽譜の表紙によく似た感じの手のイラストが出てきた。しかし、記憶とはいい加減なもので、よく比べて見ると同じところは殆どなかった。