2009-09-25から1日間の記事一覧

11月にJR日野駅前にある実践女子学園生涯学習センターで「美しい本の話」と題する講座を3回に渡って開催予定。毎回たくさんの本をもっていきますので、実物を手に取ってご覧下さい。

受講料=3,150円 ・日 程=11月2日、11月16日、11月30日(いずれも10:30〜12:00)・内 容=1.洋装本の伝来と装丁の始まり ─橋口五葉の漱石本とアールヌーボー─ 2.幾何学模様の装丁は今でも斬新 ─恩地考四郎の前衛美術装丁─ 3.廃物を利用した豪華な装丁 ─番…

昭和16年(30歳)の時に野村胡堂「銭形平次捕物控」(「オール読物」連載)の挿絵を担当し、コンテ(鉛筆)を使って描いた話は一度書いた。が、同じ「銭形平次捕物控」が『国民の文学 第6巻』(河出書房、昭和43年2月)に入っているのを見つけた。「太陽」に連載された「男振」を探して早稲田の古書街を散策しているときに、店頭の棚の下段に、どこか見覚えのある絵があるのを見つけた。これはまちがいない!そう思うと古書価100円だけを確かめ、挿絵家名を確認もせずに購入した。

この全集には18点の挿絵(うち8点がカラー)が、あらたに描き直されて掲載されている。 中一弥:画、野村胡堂「銭形平次捕物控」(「オール読物」連載、昭和16年〜)30歳30歳の時の絵と、四半世紀をすぎた56歳の時の同じタイトルの絵を見比べてみると、線が…