恩地孝四郎の初期の装丁本『我等何を為すべき乎』(洛陽堂、大正4年12月初版、大正5年9月再版)を購入

shinju-oonuki2006-02-13

 

恩地孝四郎装本の業』(三省堂刊)では、『我等何を為すべき乎』の発行年を「T5」としていながら「奥付が欠けているため刊行月日不明」としている。
 
恩地孝四郎装幀美術論集装本の使命』(阿部出版)も、同様に大正五年発行としているが、『恩地孝四郎装本の業』を参照にしてそのまま目録を制作したのだろう。
 
今回の『我等何を為すべき乎』(洛陽堂、大正4年12月初版、大正5年9月再版)購入で発行年月日は確認できたが、装丁者名がどこにも私がなく確認出来ない。2冊の前掲書には恩地の作品として掲載されているが、何らかの方法で確認したのだろう。

この装丁は、『恩地孝四郎装幀美術論集装本の使命』の目録に訂正を入れて、発行年を大正4年に移動させると、今、知られている範囲では、『悪人研究』『どんたく』『向日葵』『本然生活』に続き、第5番目に装丁した書物になる。
 
確かなデーターとするために、確証を得るには当時の書物の広告や恩地自身が執筆したエッセイなどから確認するしか方法がないのかも知れないが、今のところ私はまだ確認できないでいる。