【どこにでも咲いていそうだが、案外見つからないイソギク】…市内の植物探索(22)
晩秋に小さな黄色い花を房状に咲かせる姿が美しいので観賞植物として庭にもよく植えられています。ぱっと見はやや地味ですが、やや肉厚の葉っぱの整った形とくっきりとした白っぽいエッジが美しく文様のようです。このエッヂのように見える部分は、葉裏の銀葉がまわりこんで見えるもので(写真一番下)、美しい縁取りとなっています。
花期は、他の菊と同様に秋。1.5cm程度の多数の頭花を散房状につけます。頭花は一つの花のように見えますが、キク科の植物に見られる特徴で多数の小花が集まって一つの花の形を作っています。
和名は磯にはえるキクであることに由来し、古い和名が岩菊、泡菊。古くから栽培され、花が小さいので菊人形の着物によく使われています。属名:Chrysanthemumはラテン語のchrysos(金の)anthemon(花)を意味し、種小名:pacificumは太平洋を意味します。