【晩秋から初冬にかけて開花し、日本の冬を華やかにしてくれる山茶花(さざんか)の花は旧保谷市の花でもありました!】…市内の植物探索(15)

【晩秋から初冬にかけて開花し、日本の冬を華やかにしてくれる山茶花の花は旧保谷市の花でもありました!】…市内の植物探索(15)
 山茶花サザンカ)は、かつて、旧保谷市の花に指定されていました。その名残なのか西東京市になった今でもよく山茶花の生垣をあちこちで見かけます。
 九州、四国および周辺の島々から琉球列島に生育しているほか、観賞用に庭や公園に植えられているツバキ科の常緑の小高木です。高さが10mほどになることもあり、よく分枝し、葉を多くつけます。野性のサザンカの花は純白ですが、観賞用の園芸種にはツバキと交雑したものも多く見られ、さまざまな品種があります。花の色は、紅、淡紅、紅白、桃、ぼかし、斑入り、覆輪など華やかで、花の形も、大輪、広弁、一重、八重など多様です。
  花期は10~12月で、枝先に花径5~8 cmの大きな5弁花をつけます。同じ科のツバキ(椿)によく似ていますが、ツバキの花は花全体が落下するのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚散って行きます。
  サザンカといえば、巽聖歌作詞の童謡「たきび」の二番の歌詞に登場することでもよく知られています。懐かしい地方の冬の情景の歌のようですが、実は東京都中野区上高田の農家が発祥の地だそうです。第二次世界大戦中、「たきびは敵機の攻撃目標になる」として、この童謡を歌うことが禁じられた悲しい歴史もあります。
 サザンカは漢字で「山茶花」と表記されますが、ツバキの中国名「山茶花(さんさか)」が誤記により「茶山花(ささんか)」になり、それが訛って『さざんか』になったとも言われています。
 
 
西東京市北原町1丁目で2023.12.12に撮影した山茶花(さざんか)の花

 
 
西東京市北原町2丁目で2023.12,13に撮影

 
 
西東京市北原町1丁目で2023.12.12に撮影

 
 
西東京市北原町1丁目で2023.12.13に撮影

 
西東京市北原町1丁目で2023.12.13に撮影

 

 

紅白の花が綺麗な山茶花の生垣。保谷町5丁目、2023.12.21撮影。

 

 

雪とサザンカはとてもよく似合いますが、東京では今年は雪がなさそうですね。2015年1月30日に西東京市北原町1丁目で撮影。