【大好きな晩秋から初冬にかけての風物詩、赤くなったカラスウリの実!】…市内の植物探索(16)
カラスウリは雌雄異株で、雌の株にのみ果実ができます。果実は直径5〜7cmの卵型で、色付く前はグリーンに薄っすらと縦に縞模様が入っています。熟すに従い縞模様は消え、段々とオレンジ色に色付いていき、最終的には赤く熟した果実をつるからぶら下げるように実らせます。周囲が枯れ色になるこの時期にはとてもよく目立ちます。くるくる巻いたつると枯れ葉も赤い実を引き立て趣があっていい!
カラスウリは種の中心部は盛り上がったように厚みがあり、そこから3方向に突き出した突起があります。この形状が大黒様のお腹のようで縁起がいいとか、打ち出の小槌のようだからという理由で、お財布に入れておくと金運が上がると言われています。
烏瓜(からすうり)の名の由来は、カラスウリの果実は枝に生った後もしばらく残ったままになります。そのありさまは、雑食のカラスでさえも食べ残したように感じられ、烏すらも残すウリ科の植物という意味で、烏瓜(からすうり)という和名になりました。