エキナセアという花に興味を持ったのはつい最近のことで、百日草のような花だが、どこか悲しそうに描かれていたイラストが印象的だったので、近所で探してみたら、個人宅の庭やゴルフ練習場の植え込みなど案外簡単に見つけることができました。
エキナセアは、北アメリカなどを原産とするキク科の多年草(耐寒性宿根草)で、花期は初夏から晩秋にあたる7〜10月頃で、頭状花(花の中央に見える部分)は盛り上がり、舌状花(花弁のように見える部分)はやや下向きに咲きます。
Echinacea(エキナセア)は、ギリシャ語の「echinos(はりねずみ、ウニ)」が語源です。頭花の花托のとげとげの形状がはりねずみのように見えるのが名前の由来です。また、花托がコーン状に盛り上がるのでconeflowerとも言われています。
和名のムラサキバレンギク(紫馬簾菊、学名:Echinacea purpurea)は、花びらが散る直前に15枚ほどの舌状花(外見上の花びら)が垂れ下がり、その形が「バレン」と呼ばれる「火消しのまとい」に似ていることに由来しています。
エキナセアの基本種はハーブ(薬用植物)に分類されます。日本でも以前エキナセアの効用がメディアで大きく紹介され、ハーブティーやサプリメント、ドライフラワーなどとして販売されています。ただし、園芸店で流通しているほとんどのエキナセアは、鑑賞目的の園芸用で飲食には向かないので注意が必要です。