【西東京の植物絵手紙(61)…西東京市保谷町でヒペリカムの花に出会った!】

西東京の植物絵手紙(61)…西東京市保谷町でヒペリカムの花に出会った!】
 ヒペリカムは、鮮やかな黄色の花を咲かせ、多数のおしべが放射線状に広がっているのが特徴です。花が終わると実る赤や白、ピンク色の実が可愛らしく、花よりも実の方がよく知られているようです。西東京市市内でも公園やマンションの垣根などでもよく見みかける、なじみのある植物です。
 ヒペリカムは、世界に広く約460種が分布するオトギリソウ科オトギリソウ属の植物です。オトギリソウ属の中で園芸植物として古くから栽培されているのは、中国原産のキンシバイやビヨウヤナギです。近年では昔から薬用として利用されてきたオトギリソウに加え、海外から導入された新しい品種が栽培されるようになり、これらを総して学名である「ヒペリカム」と呼んでいます。「ヒペリカム」という名の由来は、ギリシア語の「hypo(下)」と「erice(草むら)」から来ているそうです。
  日本でなじみのある「弟切草」という名前には、少し怖い花言葉があります。それは、「秘密」「裏切り」などです。これは、平安時代弟切草を、秘密の薬草として使っていた兄を裏切って、弟がその薬草の情報を人に教えてしまったという伝説に由来しています。兄の怒りを買った弟は手討ちにされてしまい、花びらにある斑点は、その血が飛び散った後だという説もあります。
 「ヒペリカム」の花言葉は、美しい花の時期が終わっても、すぐに実を楽しめる期間が来ることから、「悲しみは長く続かない」。花が散って残念だと思っても、すぐに可愛らしい実が見られるのは嬉しいですね。もう一つ、「きらめき」という花言葉もあり、これは、まるで黄金に輝くような花の色が由来しています。
 真っ赤な赤い実からは想像できない、存在感のある花に驚いた方も多いのではないでしょうか。放射線状に広がるおしべも、まるで太陽の光線のようで「きらめき」という花言葉がつけられたのも納得できます。
 
・絵手紙=「精一杯咲いて実をつけ種を残す」(ヒペリカム

 
 
西東京市向台町3丁目 で20235.18に撮影したヒペリカム

 
 
西東京市谷戸2丁目で2022.5.26に撮影。

 
 
西東京市北原町1丁目で2022.6.18に撮影。