真っ直ぐに伸び、のんびりゆったりと花びらを広げた花を整然とたくさん咲かせるグラジオラスは、夏の気だるさを象徴しているようで、「おまえもか!」と声をかけたくなるほどにどこか人間に似て親しみを感じます。
すらりと伸びた花穂と剣のような形の硬い葉が特徴で、学名のグラジオラス(Gladiorus)はラテン語で「小さな剣」という意味があり、葉や蕾の形が剣に似ていることに由来しているようです。日本には自生種はなく、園芸植物として植えられている。 日本では明治時代に輸入され、栽培が開始された。別名「オランダあやめ」は、夏を表す季語となっています。
花言葉「密会」「用心」は、階級制度のあったかつてのヨーロッパでは、身分の違うもの同士の恋愛は禁じられており、許されない恋をする人たちが、人目を忍んで逢瀬の時間をグラジオラスを使って知らせていたのが由来と言われています。