【西東京の植物絵手紙(53)…西東京市ひばりが丘でヤブカンゾウの花を見つけた!】

西東京の植物絵手紙(53)…西東京市ひばりが丘でヤブカンゾウの花を見つけた!】
 ヤブカンゾウは、土手や野原、林縁などの日当たりの良い人家に近いところに多く生える多年草で、地下茎で横に広がっていくため、よく群生しているのを見かけます。西東京市でも、西武新宿線の土手などで群生しているのを見ることができます。はなみずき公園ローズガーデンには、自然に生えたのか、園芸種を植えたのかわかりませんが、立派なヤブカンゾウがたくさん生えていました。
 雄しべが花びらに変化した八重咲きの大きなオレンジ色の花を咲かせ、いかにも日本の夏にふさわしい在来種のような印象を持ちますが、実際は中国原産のユリ科の植物なんだそうです。三倍体のため実は結実せずに、根茎や球根の移植で繁殖します。
 名前の由来は、「カンゾウ(萱草)は“この美しい花を見ると物も忘れてしまう”」という故事からの漢名で、「忘れ草」とも言います。
 新芽は天ぷら,和え物,酢の物,油炒めなどで,蕾は炒め物などで食べます。
  薬用になるのは、花蕾、葉、根の部分で、紡錘状に連なった根は、生薬・萱草根(かんぞうこん)で、煎じた液は利尿、涼血、消炎、止血薬として、膀胱炎や不眠症にに効くそうです。
 開花直前の花蕾を乾燥したものが金針菜(きんしんさい)で、煎じた液には解熱作用があり、消炎、止血薬として血尿、痔などにも用いられるようです。
 藪萱草の花言葉は「愛の忘却」「悲しみを忘れる」「憂いを忘れる」です。どの花言葉も、古くから「忘れ草」と呼ばれ、親しまれたことに由来しています。また、「一夜の恋」という花言葉もあり、こちらは藪萱草の花が朝咲いて夕方にはしぼむ「一日花」であることから来ているようです。
 
・絵手紙=「ずっとそのままでいい」(ヤブカンゾウ

 

 

西東京市ひばりが丘2丁目 で2023.6.28に撮影したヤブカンゾウの花。



 

西東京市東伏見1丁目で2023.7.4に撮影。

 
 
西東京市柳沢2丁目で2023.6.24に撮影。