【西東京の植物絵手紙(52)…西東京市泉町で柘榴(ざくろ)の花を見つけた!】

西東京の植物絵手紙(52)…西東京市泉町で柘榴(ざくろ)の花を見つけた!】
泉町、北新川の蓋暗渠の上を自転車で走っていたら、ちょうど頭の高さくらいのところに、カーネンションのような感じの柘榴の花が咲いていた。初めて見る絞り模様が美しい花ザクロ。思わず自転車を止めてパチリ、パチリ、とシャッターを切りました。ちなみに、この八重咲きのザクロは花を楽しむための園芸品種なので実はならないようです。
  ザクロという名はイランとその周辺地域に連なっているザクロス山脈が由来であるといわれています。また、ザクロは中国語で「石榴(せきりゅう)」と表記されています。ペルシャ北部の安石国から中国に伝わった際、形が瘤(こぶ)に似ていることから「安石瘤」と呼ばれました。それが略され「石瘤」となり、さらに字が変わり「石榴」になったといわれています。
 日本には中国経由で平安時代に入ってきたとされています。
  主な開花期は初夏で、春に伸びた枝の先端に緋色の花を咲かせます。基本は6枚の花びらを持つ一重ですが、八重咲きや花色も白や黄色、絞り咲きになるものがあります。粉末にした花(石榴花)は、出血性の傷に用いられました。
 ザクロの実は人の味がする!そんな話を聞いたことはあるでしょうか? 鬼子母神は自分の子供たちにご飯を食べさせる為、人間の子供をさらい食べさせていたのです。それを知ったお釈迦様が、子供を食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、人肉を食べないように約束させました。以後、可梨帝母は鬼子母神として子育ての神になりました。柘榴が人肉の味に似ているという俗説も、この伝説より生まれました。
 洋の東西を問わず神話や伝承に多く登場し迷信も多く知られます。それだけ人との関わりが古くそして深い植物といえるでしょう。
 
・絵手紙=「他人の評価に動じない」(柘榴)



 
 
西東京市北原町1丁目 で2022.6.10に撮影したザクロの花。

 
 
西東京市泉町2丁目で20236.10に撮影。

 
 
西東京市保谷町6丁目で2020.8.4に撮影。