ジャガイモは江戸時代に、ジャワ(
ジャガタラ)を経てオランダ船によって、
長崎県平戸に渡来しました。
ジャガタラからやって来たということでジャガイモという名前が付きました。
葉の付け根から長く伸ばした花茎の先にたくさんの花をつけるジャガイモは、清楚な雰囲気で見る人の心を和ませてくれます。実は、あの有名な
マリー・アントワネットもじゃがいもの花を好んでいて、髪飾りにしていたという逸話が残っているんです。
ジャガイモの
花言葉「恩恵」「慈愛」「情け深い」は、どれもとても優しい言葉ですね。ジャガイモが土地を選ばず、寒い環境や痩せた土でもよく育つことや、ジャガイモは腹持ちが良く、古くから主食の
穀物が不作のときなどに飢えをしのぐ救いの食べ物とされてきたことからイメージして付けられたのではと言われています。
ジャガイモは花の後にできる実を収穫するわけではなく、それを植えれば栽培も可能なのですが、種芋から作った方が収穫までが早いため、実用化はされていません。花の後には稀にトマトよりも小さな実がなりますが、食用にはなりません。つまり、ジャガイモの花はなければないほうが良いという、観賞以外には存在価値のない哀れな存在なのです。