【西東京の植物絵手紙(36)…西東京市泉町で馬鈴薯(ジャガイモ)の花を見つけた!】

西東京の植物絵手紙(36)…西東京市泉町で馬鈴薯(ジャガイモ)の花を見つけた!】
 ジャガイモは江戸時代に、ジャワ(ジャガタラ)を経てオランダ船によって、長崎県平戸に渡来しました。ジャガタラからやって来たということでジャガイモという名前が付きました。
 葉の付け根から長く伸ばした花茎の先にたくさんの花をつけるジャガイモは、清楚な雰囲気で見る人の心を和ませてくれます。実は、あの有名なマリー・アントワネットもじゃがいもの花を好んでいて、髪飾りにしていたという逸話が残っているんです。
 ジャガイモの花言葉「恩恵」「慈愛」「情け深い」は、どれもとても優しい言葉ですね。ジャガイモが土地を選ばず、寒い環境や痩せた土でもよく育つことや、ジャガイモは腹持ちが良く、古くから主食の穀物が不作のときなどに飢えをしのぐ救いの食べ物とされてきたことからイメージして付けられたのではと言われています。
  ジャガイモは花の後にできる実を収穫するわけではなく、それを植えれば栽培も可能なのですが、種芋から作った方が収穫までが早いため、実用化はされていません。花の後には稀にトマトよりも小さな実がなりますが、食用にはなりません。つまり、ジャガイモの花はなければないほうが良いという、観賞以外には存在価値のない哀れな存在なのです。
・絵手紙=「小さくてつつましく清楚で平凡な花だが好き 馬鈴薯の名前も素敵です」(馬鈴薯[ジャガイモ])の花)

 
西東京市栄町1丁目に咲いていた馬鈴薯の花。2023.5.4に撮影

 
西東京市保谷町5丁目にて2023.5.16に撮影。

 
西東京市西原町2丁目にて2022.5.18に撮影。

 
じゃがいもは、カレーやシチュー、肉じゃがにフライドポテトなど、いろいろなメニューに大活躍ですよね。でも、ジャガイモの花を見たことがない人が案外多いのではないでしょうか?