ハナミズキが日本へ入ってきたのは明治45(1912)年、当時の東京市長・尾崎行雄がアメリカ・ワシントン市の親日家たちにサクラの苗木を送った返礼として、大正4(1915)年に日本に送られてきました。ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属で別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。どうりで、ヤマボウシとよく似ているな、と思っていました。
現在、東京都内の街路樹で一番多いのがハナミズキです。西東京市市内でも谷戸新道や新青梅街道などでハナミズキの街路樹を見かけます。花が開く少し前の蕾の見た目は、横から見るとフクロウの顔に似ていて愛嬌があります。花弁のように見える4枚の花びらは、実は総苞片なんですね。総苞とは花序(花の順序よく並んだ集まり)全体を包んで保護していた葉の集まりで、本当の花は、その中心部にある直径5mm程度の目立たない部分なんです。