【8月7日(日)「安野光雅の絵本作りの原点を探る」講演会(於:西東京市・柳沢公民館)】

【8月7日(日)「安野光雅の絵本作りの原点を探る」講演会(於:西東京市・柳沢公民館)】
 次から次へと新たな構想で絵本を作り続けた絵本作家・安野光雅の絵本創作のアイディアの源泉はどこにあるのか? 世界中から高く評価され多くの賞を受賞した安野の絵本から、安野にヒントを与えたのは誰か? どんな作品だったのかを読み解く「安野光雅の絵本作りの原点を探る」講演会を行います。
◆日時…令和4年8月7日(土)14:00〜16:00(13:40開場)
◆会場…西東京市・柳沢公民館 視聴覚室(西武新宿線西武柳沢駅南口徒歩1分)
◆定員…50名(申し込み順)
◆申し込み方法…7月16日(土)午前10時から、
 柳沢公民館へ来館、電話、メールにてお申し込みください。
 ・ Email:lib-uketsuke@city.nishitokyo.lg.jp
  件名に「図書館講演会」本文に、①氏名②電話番号を記入してください
 ・申込先・問い合わせ先:柳沢図書館 TEL.042-464-8240
◆講師紹介
 大貫伸樹(ブックデザイナー、装丁史・挿絵史研究家)
 著書=『装丁探索』(ゲスナー賞受賞、造本装丁コンクール梓賞受賞)ほか
・講演内容予定…1.『ふしぎなえ』 2.『ABCの本』 3.『がまの油』など
◆参加される方へのお願い◆
・マスクの着用をお願いします。
 ・入室時には手指消毒、室内では咳エチケット等にご配慮ください。
 ・発熱や咳など、体調がすぐれない場合は参加をお控えください。

安野光雅の絵本作りの原点を探る」講演会ポスター

 

私がM.Cエッシャーの作品と出会ったのは、1968年、美大受験のための予備校に通うために上京した時でした。デザイナーでもあった予備校の先生が「これすごいだろう!」といってエッシャーの画集を見せてくれました。それまで、風景画や静物画、人物がなどばかりを描いていた私にとって、こんな世の中にないものを考え出して描く絵画があるんだ、と、それまでの美術の概念をひっくり返されました。おそらく安野光雅も、パリでエッシャーの画集を見た時に、同じように衝撃を受けたのではないかと思います。安野はそれから数年後に、絵本『ふしぎなえ』(福音館書店、1968年)のシリーズを描きはめた。画像は、『M. C. Escher (Portfolio)」Taschen America Llc(2004年)。

『M. C. Escher (Portfolio)」Taschen America Llc(2004年)。

 

安野光雅のもう一つの代表的な表現手段は、切り絵です。安野の憧れの童話作家アンデルセンは切り絵の名手としてもよく知られています。安野は、このアンデルセンの影響を受けて切り絵をはじめたのか? 安野のアンデルセンへの心酔ぶりを見れば、その答えは明らかです。画像は、アンデルセンが得意としていた切り絵。1864年

アンデルセンの切り絵、1864年

 

レジュメ。