除籍本大収穫!

【除籍本大収穫!】
 図書館に返本に行ったら、美術系の本がたくさん除籍本になっていた。徒歩で来たのであまりたくさん持てないので写真の5冊だけいただいてきた。図書館のラベルが貼っていない本は、寄贈されたものか? 


 以前から興味を持っていた内藤ルネ『こんにちわ!マドモアゼル』(河出書房新社、2004年)は、つい最近借りたものだ。内藤ルネは少女雑誌に男子を登場させた最初らしいです。細い手足で大きな目の少女も内藤ルネの特徴で、イラストレーションという言葉が最初に使われたのも内藤ルネの絵だったようです。昭和30年代のことでした。


内藤ルネ『こんにちわ!マドモアゼル』(河出書房新社、2004年)


 写真右下の『アールデコの世界』(毎日新聞社、1993年)は、展覧会の図録のようだが、アールデコ調のファッションイラストがたくさん掲載されている。1910年代〜1920年代のファッションイラストは、一時模写していたことがあるくらい大好きだ。切り取って額装してもいいかな!


アールデコの世界』(毎日新聞社、1993年)


 季刊みづゑ編集部編『澁澤龍彦展』(美術出版社、1994年)は、「オマージュ澁澤龍彦II」として横尾忠則池田満寿夫四谷シモン金子國義など14人の作品が掲載されているし、巻末の自作年譜もいい。書斎やコレクションの写真がたくさん掲載されているのも楽しめる。


澁澤龍彦展』(美術出版社、1994年)


大村彦次郎『ある文芸編集者の一生』(筑摩書房、2002年)の目次には、「川端康成が『浅草紅団』を書く」「早熟の天才吉行エイスケ」「徳田秋声山田順子の関係」などなど興味をひく魅力的な言葉が並んでいたので、すかさずカバンに入れた。著者・大村彦次郎は、講談社に入社し「小説現代」「群像」編集長を経て文芸局長、取締役を務めた。著書『文壇栄華物語』(筑摩書房)は第18回新田次郎文学賞を受賞する。