第100巻第4号(通巻1150号?)の『印刷雑誌』

印刷雑誌』4月号(第100巻第4号)が届いたので、西東京市柳沢商店街にある駄菓子屋さん・ヤギサワ・ベースに、表紙絵の原画とモチーフの狐などを一緒に展示してきました。表紙絵は「嘘、騙す」などをテーマにして、二枚舌や狐が葉っぱを紙幣に変えているところなどを描きました。



 『印刷雑誌』とは、1891(明治24)年2月、印刷技術の研究と啓蒙を目的として初代『印刷雑誌』が創刊された。発行元は秀英舎(後の大日本印刷)の創業者である佐久間貞一が興した印刷雑誌社。海外の最新印刷技術、3色版印刷などを口絵付きでいち早く紹介(1899年1月)するなどかなりハイカラな雑誌だった。

 1910年8月、継続誌として『印刷世界』(1巻1号)が創刊。発行人兼編集人は小山倉之助、発行元も印刷世界社に変わるが、事務所は引き続き秀英舎内にあった。その後、1913年まで半年ごとに巻次が変わるという現象が起きており、そのため最終号(1918年4月)が12巻4号となっている。

 1946年8月、『印刷雑誌』が日本印刷学会の機関誌となり、誌名を『印刷』に改題(29巻2号)。発行元も印刷学会出版部となる。編集発行兼印刷人は馬渡力。
1953年3月、誌名が『印刷雑誌』に戻る(36巻3号)。
1963年1月から、現行の表紙ロゴとなる(表紙デザイン:原弘)。
2004年7月、特集「オフセット100年」。10月、2代目『印刷雑誌』通算1000号(87巻10号)を発行。
現在は第100巻第4号、通巻1150号?