「日本の古本屋」は商品画像を付けて欲しい!

寺尾幸夫『細君解放記』(写真1)を購入しようと「日本の古本屋」にネットで注文した。
私が迂闊だったんですが、まさか別の出版社からも発行されているなどとは考えもせずに、出版社名を確認せずに注文してしまった。


【写真1】河野鷹思(装幀)、寺尾幸夫『細君解放記』(先進社、昭和7〈1933〉年)


 手元に届いた本はタイトルや著者は同じですが、出版社が違ってる【写真2】でした。
 慌ててすぐに「当方の間違いでしたが、ビニールの梱包は開封していませんので返本したい。送料などはすべて当方で負担します。」とN古書店さんにメールを送りました。
 すると「大変申し訳ありませんが日本の古本屋の書店情報に明記してある通り、当店側のミスがあった場合を除いて返品はお断りしております。読了の後の返品、必要なページをスキャンした後での返品等の例が過去にありましたので、その様に対応させて頂いております。大変申し訳ありませんが何卒ご理解頂きます様よろしくお願い致します。」との返事が来た。おっちょこちょいの私にはこんな経験が何度かある。今まではすべて泣き寝入りしていたが、今回は、もしかしてと思ってメールしましたが、やっぱりダメでした。



【写真2】寺尾幸夫『細君解放記』(春陽堂昭和7年


「読了後」の返本でもなく、「必要なページをスキャンした後での返品」でもありませんが、それでも古書店さんの手落ちではないので返本を認めないと言うのでしょうか? 商品が届いたその日に返本の意思を表示しているのだが…。

 話は変わりますが、Amazonでも楽天でもほとんどの商品に画像を付けて商品を掲載しています。「日本の古本屋」ではほとんどの商品に画像を付けないで販売しています。そもそもの間違いの原因はこの辺にあるのではないでしょうか?
いまやFBも動画になってしまうと言われている時代に、わずかな説明文だけでの販売はいかんせん情報不足ではないでしょうか? 古書店側に落ち度がないのだから、すべての責任は購入者にあるとして返品を認めない態度はいささか強引な気もします。通販なのだから実物に触れられないのは仕方ないにしても、せめて写真を掲載するなどで、商品情報が正しく伝わるように努力すべきではないでしょうか。そして、クーリングオフを認めるべきではないでしょうか。


 このようなミスやトラブルを少なくする意味でも、商品にはぜひ画像を付けて販売していただきたいとお願いいたします。