ボタニカルアートは、わかるところはどこまでも描く!

【『非水百花譜』と同じモチーフを描く‼︎…その8-16.6.24】
 杉浦非水に習って植物画を100枚描く! その8枚目、ノウゼンカズラです。


 写真左は、佐藤広喜「アメリカンノウゼンカズラ」(『ボタニカルアートの世界』朝日新聞社、昭和62年)より引用。どの葉も葉脈まで綺麗に描いていて、その完成度の高さにため息が出ます。

 田無公民館で開催されているボタニカルアート教室に行ってきた。ここ2週間に描きためた水彩画、キキョウ、スカシユリアルストロメリアそしてノウゼンカズラを見てもらい指導を受けた。
 水彩画では、遠くにあるものを淡く薄く、明るく描くことが多いが、ボタニカルアートでは全く逆で、後ろにあるものは濃く、あるいは暗く描くのだそうで、面食らった。

 他にも、桔梗の雄しべの構造までは肉眼では詳しく観察出来なかったが、先生はルーペ(虫眼鏡)を取り出して拡大図を描き始め、「こんな風になっているのを表現しなければ…」と、見えないところまで描くのか! と唖然の連続でした。



この細いヒトデのような部分がキキョウの雄しべです。雄しべとは、細長い糸状の花糸(かし)とその先端にある葯(やく)からなっていて、葯のなかには花粉が入っています。 花の中にある「雄性」の器官で、細長い糸状のものを花糸と言い、その先にあって「花粉」が入っているものを「葯」と言います。この花糸と葯の境目及び付け根の部分にある星型の台座のようなものから生え出ていることがわかるようにきちんと描かれていないとのことでした。キキョウの葯は他の植物に比べて細くて長いのが特徴なんだそうです。

今度からは虫眼鏡持参で描こうと思う。
http://botanicalart-nishitokyo.jimdo.com/