西東京市都市伝説❷突然消える清流・白子川

西東京市都市伝説❷】25年ほど前、西武池袋線保谷駅東側の踏み切りを渡り東京外環高速道路・大泉JCTに向かう途中に、おや、こんなところに清流が!と驚かされるほどに透き通った水が流れる小川があった。

白子川、泉橋から下流を望む



白子川、泉橋から上流を望む



白子川、泉橋上流と大泉井の頭公園の中間辺り


気になったので別の日に来て、上流に向かってたどってみると白子川・大泉井頭公園にたどり着いた。だが、川はここまでで突然トンネルになってしまい、これより上流は地下に潜ってしまっていた。地図で調べても大泉井頭公園より上流の記載はなく、突然消えている。それ以来ずっと私の中で、こんなきれいな水がどこから流れてくるのだろうか、と謎となっていた。

暗渠となってしまう大泉井頭公園の最上流地点


 そんな謎を数日前に解明してくれたのが、柳川川柳さんからのFacebookでの情報「また、西東京市には田無用水、田柄用水、あるいは白子川などの暗渠も方々に見られるので、その辺りも散歩にはオススメです♪」だった。白子川上流をたどって源流までを調査したデータがブログ「東京の水2009Fragments tokyoriver.exblog.jp」に写真入りで詳しく報告されていたのだ。この「白子川上流部─地下水堆とシマッポー(1)新川南支流 2010年 04月 08日」を頼りに、源流から下流に向かって探索し、25年間の謎解きに挑戦してみた。

泉南図書館辺り



緩やかなカーブは昔の小川の流れを彷彿させる。大泉南図書館辺り



この辺が「雨の度にしょっちゅう浸水していた」という老人の話を裏付けるように、練馬区泉南三郵便局前の坂を下りきった三差路で、浸水対策の下水道管新設工事が行われていた。


 小川のほとんどは暗渠となっており、その上をたどって比較的簡単に尋ね歩くことが出来そうだったが、住宅が建込んでいるところや、道路が新設されたところなどで切れてしまっていることもあり、思っていたように簡単ではなかった。

西東京市・如意輪寺脇の新川暗渠



西東京市谷戸小学校グランド東の新川北支流の源流点辺り


西東京市・如意輪寺横にある新川北支流と新川南支流の合流点


源流地点と思われる場所は、谷戸小学校校庭と北原住宅バス停横から東大農場に向かったところあたりではないか、ということだった。すでに昔の川の面影はなく水源も枯渇していたりで、水源池のような場所を特定することはが出来なかったが、今でも、途中で湧いた地下水などを集めながら流れを形成していく様子をかいま見ることが出来た。

開渠になっている西東京市・小須田商店脇の新川南支流


西東京市・勝又商店南の新川南支流暗渠



西東京市・勝又商店南の新川南支流暗渠、この先行き止まりになってしまう。



行き止まりになってしまった西東京市・フラワー通り商店街南の新川南支流暗渠




西東京市・勝又商店南の桜並木辺りの新川南支流蓋暗渠



西東京市・ヒロマルチェーン前の新川南支流蓋暗渠



西東京市・北原住宅バス停脇西側の新川南支流の源流点