昭和は遠くなりにケリ

数年前、ある物産展で栃餅を食べてから、栃の実を探してみたいと思うようになり、お茶の水明治大学近辺のトチノキをはじめ近所の公園など何度も探し歩いたが、なかなか見つけることが出来なかったが、昨日、昭和記念公園でやっと巡り合うことが出来た(写真❶)。いずれこの実を拾って餅に混ぜ込んで食べてみたい。


 中学生のころ、近回りなのでいつも林の中の獣道を10分ほど走って通学していたろに野ボケの実を見つけてよく口にした。涙が出るほど酸っぱいが、この酸っぱさがたまらなくおいしかった(写真❷)。


 今では銀杏(写真❸)を拾う人も少なくなったが、川端に生えている大きな公孫樹の木の銀杏だけは、うまい具合に川の中に落ちてくれて、あのいやな匂いはすっかりなくなる。それを集めてたき火に投げ入れパンパ〜ンと破裂するのを楽しみながらみんなで食べた。今では公園でたき火などしようものなら、すぐに警察や消防が飛んでくる(経験済み)、昭和は遠くなりにケリ。