杉浦非水:装丁、『日曜画報』(博文館、明治44年)が3冊届いた

杉浦非水:装丁、『日曜画報』(博文館、明治44年)が3冊届いた。


このころの非水は明治38年に中央新聞社に入社し、中央新聞の日曜付録「ホーム」や、中央新聞社在籍のまま明治41年三越呉服店夜間勤務嘱託を兼任し「三越」「三越タイムス」の図案の仕事をてがけるなど多忙を極めていた。
 いずれも、アール・ヌーボーアール・デコなどデザイン的な実験を重ねながらその成果を日々の仕事に取り入れた斬新なデザインで、「芸術を無視しない範囲で時代を入れ、出版者の要求を入れて努力」しようとする非水の理念を実現しようとする姿勢が「日曜画報」にもうかがわれる。