花と蝶をアールデコ調で表現した杉浦非水装幀『明治大正の国文学』

 花と蝶というとバラの花にクロアゲハなど陰湿なイメージがあるでしょうが、今回はオカトラノオという花を接写で撮影していたらドンピシャリのシャッターチャンスに「私をみてね」とばかりにシジミチョウが飛び込んできてくれた。この2ヶ月間、リハビリ散歩を楽しくする為ほぼ毎日写真を200枚ほど撮ってきたが、蝶が撮れたのは初めて。


 撮影しながら出た鼻歌は、森進一が紅白歌合戦初出場を果たした1968年の大ヒット曲「花と蝶」。「♪は〜なが女か〜男が蝶~か〜♪」(作詞:川内康範)と、瞼を半開きにして、あのだみ声で歌真似をするのが私の十八番でもあり、演歌全盛だった昭和を思い起こさせるなつかしい曲だ。つかの間に味わうことができたオールデイズだ。



花と蝶をアールデコ調でモダンに表現した杉浦非水:装幀、岩城準太郎『明治大正の国文学』(成象社、大正14年