2010-10-28から1日間の記事一覧

安さだけではない美しさも備えた円本全集

の3つのテーマ。毎回たくさんの本と映像を使って、マニアックで楽しい講演にしたいと思っております。詳しい内容、お申し込みは http://www.syogai.jissen.ac.jp 0120-511-880へ。77講座ある講座案内の最初の見開きページに私の講座が紹介されているのには、…

洋画家たちが美しいさし絵を運んできた

装丁のパイオニア杉浦非水とアール・ヌーボー

「美しい本の話─装丁、さし絵、製本─」講演が、JR中央線・日野駅前の実践女子学園生涯学習センターで、11月の毎水曜日、10日、17日、24日(いずれも 15:00~16:00)に開催されることになった。受講料は3回分で3,150円。

講演内容は

杉浦非水の装丁は、関東大震災以後大きく変化し、昭和初期には絶頂期を迎える。『現代日本文学全集』や『愛(かな)しき歌人の群』等は非水装丁本の中でも最高の出来ではないかと思っている。前回紹介した大正11年に創作された『改造の独逸より』を加え、私の「非水装丁三大お気に入り本」としている。『現代日本文学全集』は古書価も安く、古書市では500円くらいで売られていることが多い。私は、函入布装で白い布が真っ白できれいな美本を、五反田の古書市で200円で5冊ほど手に入れた。以前購入した本よりも安く保存状態がいい本に出会う

杉浦非水:装丁、『ああ故郷』(昭和2年) 杉浦非水:装丁、杉浦翠子『愛(かな)しき歌人の群』(昭和2年) この絵は中央の黄色い部分が雉か鳳凰などの鳥の絵だとずっと思っていたが、よくみるとタンポポかあざみの花のようだ。 愛妻・翠子のために創作した…