【101冊の挿絵のある本(13)…… 鈴木淳:挿絵、『かるたの王さま』(春陽堂、昭和4年)の挿絵を紹介します。この本には10点の挿絵が入っていますが、今回はその10点全てを掲載します。鈴木淳特有の個性ある表現をお楽しみください。
◆鈴木 淳(すずき じゅん). 明治25年(1892年)~昭和33年(1958年) 佐賀県舟津生まれ。 東京美術学校在学中の大正3年に「花」が文展に初入選、6年に入選の「秋近し」は 宮内省が買い上げた。美校研究科在籍中に一級上の清水良雄の紹介で、鈴木三重吉と会い『赤い鳥』5号 から挿絵を、6号では表紙、口絵、挿絵と全冊の絵を描いた。それまで表紙絵ほか全ての 絵を一手に引き受けていた清水は病弱だったこともあり、荷を軽くしたかったのであろうか。