岩田専太郎:画、松本清張「西海道談綺」(「週刊文春」昭和47年5月号)71歳の作品。
堂昌一にとっては降って湧いたような大きな話であろうが、この絵の不思議なイメージを引き継ぐにはかなり大変な決断が必要だったのではないかと推察する。それというのも、それまでの堂昌一のさしえには、この絵のように時代小説をイメージを引き出しの中に持っていなかったのではないかと推察するからだ。師と仰ぐ岩田専太郎を研究してはいただろうが、いざ、描くとなるとそんなに簡単なものではなかったはずだ。
堂昌一:画、松本清張「西海道談綺」(「週刊文春」昭和51年2月19日号)