通勤途中に、新宿サブナード古書市に寄ってみた。岩田専太郎関連の雑誌2冊を購入。1冊は「週刊文春」。これは岩田専太郎がさし絵を連載していた「西海道談綺」が掲載されており、昭和49年2月に連載の途中で亡くなってしまい、堂昌一に引き継がれた。といういわく付きの連載小説さし絵がはいっている。そんな岩田専太郎描く「西海道談綺」と堂昌一描く「西海道談綺」を集めている。古書市には僅か数冊しかなかった「週刊文春」だが、そんな中にどんぴしゃり、探している号があるとは、やっとおいらにも運気が巡ってきたかな、なんておもわせる嬉



岩田専太郎:画、松本清張西海道談綺」(「週刊文春」昭和47年5月号)71歳の作品。


堂昌一にとっては降って湧いたような大きな話であろうが、この絵の不思議なイメージを引き継ぐにはかなり大変な決断が必要だったのではないかと推察する。それというのも、それまでの堂昌一のさしえには、この絵のように時代小説をイメージを引き出しの中に持っていなかったのではないかと推察するからだ。師と仰ぐ岩田専太郎を研究してはいただろうが、いざ、描くとなるとそんなに簡単なものではなかったはずだ。



堂昌一:画、松本清張西海道談綺」(「週刊文春」昭和51年2月19日号)



堂昌一:画、松本清張西海道談綺」(「週刊文春」昭和51年2月26日号)