大正10年、鏑木清方を崇拝する画家志望の石版印刷の下絵描きをしている岩田専太郎20歳と、鷗外の作風に夢をのせ舞姫や高瀬舟の文章は暗記しているという大勢新聞に勤める文学志望の川口松太郎22歳は、いつの間にか知り合いになり、飯屋のテーブルで「浅草公園のうしろの、大溝の前の飯屋の床几に腰を下し、飯と汁のどんぶりを前に並べて、『偉くなりたいなあ』と嘆き合うのが殆ど毎日であった。……『俺の小説が売れて、お前の画が挿画に使われればいいな』空想の最後はそんな現実に落ちてくる。」(川口松太郎『飯と汁』講談社、昭和35年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)



岩田専太郎:画、川口松太郎「蛇姫様」(東京日日・大阪毎日新聞、昭和14〜15年)