岩田専太郎:画、吉川英治『鳴門秘帖』が、新聞掲載された時の挿絵は、ありがたいことに単行本として吉川英治『鳴門秘帖 上下巻』(中央公論社、昭和37年)が刊行されたときに、再録された。円本全集として知られる『現代大衆文学全集9吉川英治 鳴門秘帖』(平凡社、昭和3年)に掲載されたたときには描き直して掲載されたので、新聞掲載時の挿絵と改定された挿絵の同じ場面と思われる所を探して比較してみよう。



岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)




岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)




岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)




岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)




岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)、こちらは新聞掲載時の挿絵もカナリいい絵のように思える。


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)




岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖』(中央公論社、昭和37年)、こちらも描き直さなくてもいいように思える。新聞掲載時の挿絵の方が私は好みだ。


岩田専太郎:画、吉川英治鳴門秘帖」(『現代大衆文学全集』中央公論社、昭和37年)


昨日書いたように、1966(昭和41年)年、専太郎65歳の時に、「鳴門秘帖」3回目の改訂版の機会が訪れたが、病に伏して断念した。『吉川英治全集 鳴門秘帖』(講談社、1966年)の挿絵は御正伸にバトンタッチされた。