小枝のオブジェ「巨大楽器ホルンを鳴らそう!」

オブジェの製作にかかる時間が、回を追うごとにたくさんかかるようになってきてしまった。前回から始めた紙紐を使ったパーツ制作がとてつもなく時間がかかる。まだ慣れていないせいもあって何度もテストを繰り返しているということもあるが、一気呵成に作り上げる事が難しい。


まだ完成度は低いが、木片との相性はすこぶるいいように思える。中心の円の部分に使われているのは、10年間もベランダの隅に置きっぱなしにされていたクーラーの銅製の配管だ。曲げると管がつぶれてしまうので、ていねいにていねいに時間をかけて手でなでるようにしながら曲げた。この材料は今後手に入れる事が困難なので、どこかで見つけたらいつでも拾ってこれるように、大きな布の袋をいつもかばんの中に潜ませている。




どこかの音楽雑誌の表紙などに使ってもらえないかな、と気のいい期待しているのだが……。一応、クラリネット、フルート、オーボエファゴット、そしてホルンといえば、そう木管5重奏をベースにして制作しているんです。


オブジェを使った今年のカレンダーを作ってくれた判例タイムズ社から、こんなうれしいメールが届きました。


「最近、カレンダーを差し上げた実務家のお子さん(小学生)がカレンダーを学校に持っていったら、子供たちに大人気で、どうしても欲しいから販売してくれないかというお話がありました。今回は販売していないので何部か差し上げたのですが、〈小学生たちでは『判例タイムズ』の宣伝にはならなくて申し訳ない〉と、とても済まなそうにしておられました。

小学生でも「判例タイムズ社」という名をもし覚えてくれれば、それで十分なのですが、そのことよりも、オブジェの伝える雰囲気を小学生は(小学生だからかえって)敏感に感じ取るのだなと思って、〈裁判官に大評判〉よりも嬉しく微笑ましい気持ちになりました。もしかして、本屋さんで表紙に惹かれて『判例タイムズ』を手に取って眺めている小学生がいたら素敵だなとも思いました。」


さらに、昨日、ダイヤモンドシティの楽器屋さんから「オブジェを譲ってもらえませんか」との打診がありました。ちょっと嬉しい。