新たな試み、イラストボードに水彩画

●イラストボードにマチエールを作り「カンペン」を描いてみた
先日指導してもらったイラストレータの渡辺博之さんから、イラストボードにジェッソというアクリル絵の具の下地を作る時などに使う白壁のようなものを塗ったものを送られてきた。はけのようなもので、描いて、そのはけの痕を残したものと、ペインティングナイフで、マチエールを作ったものとの2枚を作ってくれた。


早速、テストをするつもりで使わせてもらった。今回は選んだモチーフは「カンペン」で、筆のタッチのボードを使ってみた。紙に描くのと違って、なかなか水分を吸い込んでくれなく、少々戸惑う。じっと我慢を重ね、3日間かけてやっとここまで来た。下地のはけのタッチが残って紙にはない面白い効果が出てきた。しかし、このスタイルをものにするにはかなり訓練が必要な気がした。もう一枚のペインティングナイフのタッチの方もテストしてみようと思う。



●水彩紙コットマンを使い「コンビーフ」を描いてみた。
先日、新宿・世界堂で購入した5種類の水彩紙を使って、紙の違いによる感触をテストしてみることにした。今日は、コットンマン水彩紙を使って「コンビーフ」を描いてみた。こちらは先ほどのイラストボードと違って吸い込みがよく、乾きが早い。冬ということもあり乾燥しているからしっかりと素早く乾燥するのだろうが、これまで使っていた、シリウス水彩紙とは、全く感触が違っていい感じです。



期待した通りに絵の具が流れていく。そういう意味では私にとってかなり使いやすい紙に出会うことが出来た。これも渡邊さんに言われてテストしてみたのだが、こんなに紙の種類によって絵の具との相性が違うとは驚いてしまった。驚いてばかりいないで、後は、色々テストしてみてどんな紙が私の描き方にフィットするのかを見極めることですね。


写真のパレットは、直径23cmの陶器の大皿です。持ち歩いたりしなければば、市販の金属などで出来ているパレットよりもはるかに使いやすい。もう一つ長方形の皿で6つの枡に分かれているものも使っているが、こちらも使いやすい。斜めの土手の部分に絵の具を出して、下の広い部分で絵の具を混ぜます。この大皿を2枚用意して、青系の絵の具用と赤系の絵の具用とに使い分けています。色はいつも同じ場所に同じ色を追加するようにしています。


渡辺さんは、主にスポーツイラストを描いているのかと思っていたら、12月1日〜31日まで下北沢の「BARラストチャンス」(世田谷区代沢4−41−8 竹ビル1F tel.03-3795-5292)で「MY FAVORITE PERSONS」というジャズシンガーや演奏家の似顔絵展をやっている。ぜひご覧下さい。